約 4,798,924 件
https://w.atwiki.jp/insane_tja/pages/1644.html
曲Data Lv BPM TOTAL NOTES 平均密度 ★17 138-378 1180 11.28Notes/s 譜面構成・攻略 譜面画像
https://w.atwiki.jp/orikyara3rd/pages/434.html
【結さんは園児を連れて、動物園へ遠足に来た】 ユイ「ほら、皆見てみろ。ライオンさんだぞー」 コドモ1「うわーかっけー!」キャッキャッ コドモ2「でけー!」キャッキャッ レン「あ、結じゃん元気ー、子供らも元気ー?」テクテク ユイ「れ、怜っ!?なんで檻の中に!?」ビクッ コドモ1・2「姉ちゃんすげー!」 レン「楽しんでってねー。あ、このイケメン、ジャングル大帝っていうの。私の彼氏、よろしくね」ナデナデ コドモ1「かれしー!?」 コドモ2「すげー!」 ユイ「何をやってんだお前は…!?」(真っ青) レン「何ってエサやりよ、エサやり。あとブラッシング」デッキブラシ ユイ「いやそういう問題でなく!猛獣だぞ!?危ないだろ!」 レン「大丈夫よ、ちょっとスキンシップが激しいけど、イケメンだから」 ライオン「」ガブー レン「」血ダバー ユイ「れんんんんんんー!」 レン「大丈夫よイケメンだし、こんなん日常茶飯j」 ライオン「」カジカジ レン「」血ダバー レン「…心配ないわ」 ユイ「心配だわ!!しっかりしろ!今助けを呼んでくる!」ダッ コドモ1「…」ガクブル コドモ2「…」ガクブル レン「…大丈夫よ、ライオンさんは優しいからねー」ニンマリ(出血微笑) コドモ1・2「ギャワアアアアア!」(号泣) 作者 R
https://w.atwiki.jp/81908/pages/131.html
ISTPの青年期における課題は、 第二の心理機能である 外向的感覚(Se) と第三の心理機能である 内向的直観(Ni) のバランスを取ることにあります。 今この時、目の前にあるものに意識を傾け、 ありのままに現実を見つめ広く情報を集めながら行動するか、 それとも、背後で働いている関係性や傾向を認識し、長期的な視野に立って方針を立てるか。 その間で葛藤が生じます。 これら二つの心理機能のどちらが優位に働くのか、 それは時と場合によって違ってきます。 はじめから、両方共、うまく統合させて働かすことはできません。 その場その場で、うまく使い分けることになります。 概ね 外向的感覚(Se) の方がよく働きますが、 一人でいるときや内省的なときは、 内向的直観(Ni) の方がよく働くことになるでしょう。 どちらか一方の働きが強くなりすぎて、その良くない面が影響してしまうことがあります。 実際は、この二つの心理機能はバランスを保って共同して働くことで、統一した認識に至ります。 先ずは、この世界が差し出してくれているものを広く受け取り、 よく観察し、また、自分の身体を通して感じることが 人間にとって非常に重要になります。 なぜなら、人間の意識は、この世界の存在の意識の一部であり、 この世界の存在の意識は至上のものであり、 世界を体験する機会を与えることによって、 人間の意識の発達を導くものだからです。 しかし、 人生の前半においては特に目に見えることを強く信頼するISTPにとって、 このことは突拍子もない神秘的な話に思われ、 すぐには受け入れられないかも知れません。 そのことを気にする必要はありません。 まずは、心のおもむくまま、あちこち動きまわって、 美しい風景、爽快な風、美味な食事などなど、あらゆる心地良い体験を求めるとよいでしょう。 また、人間は、同時にあらゆる苦痛をも経験することになります。 外向的感覚(Se) を利用するタイプは、この身体的な苦痛をも強く感じることになるのです。 この身体的な苦痛というのは、 今現在に意識を集中させることを要求するものでありながら、 過去や未来のこと、そして、普遍的なことを考えさせる最たるものです。 ISTPは、リスクを背負ってでもチャンスを得ようとする果敢な所があるのですが、同時に 物事の仕組みや力作用、物の動きについて勘が働くので、 自己規律の下に行動し、 身体的な被害をできるだけ避けようとすることができます。 その能力は成長する程に発達してゆくことでしょう。 現在の状況を見つめることによって傾向を把握し、 将来に起こることをつかみとることが段々と出来るようになって来ます。 そうはいっても、ISTPは 外向的感覚(Se)の方に重きをおきますから、 その場の快楽に身を委ね、後から問題が生じることもあるかもしれません。 しかし、 外向的感覚(Se)と 内向的直観(Ni)は Se-Niペアとして働くことから、 瞬間瞬間に没頭することで経験してきたことは、 心身を休めているうちに、その関係性が整理され統合されてゆます。 そして、やがて気がつかないうちに普遍的な理解が意識に登ることになるのです。 少しずつ、賢い選択ができるようになり、 予期せぬことに直面して嫌な思いをすることは少なくなってゆきます。 このことからも分かるように、人間にとって過ちは不可避です。 ただ、自然に与えられた身体と環境からの刺激と恵みを享受しながら 学ぶことが不完全な人間に求められていることです。 なので、他の人の過ちもまた過度に批判してはなりません。 内向的思考(Ti)と 外向的感情(Fe)を 上手に働かせることによって、自分や他人の過ちを許せるようになりましょう。 そもそも、憤慨していては今を楽しむことはできませんし、何の得にもならないはずです。 そして、許すことで、その影響が巡り巡って、恩恵を授かることになるのです。 そのことは、必ずしも目には見えないかもしれません。 しかし、 内向的思考(Ti)と 内向的直観(Ni)を 働かせれば気がつくことがあるはずです。 今現在の思考と感情が未来を決定してゆくのですから。 ISTP自身、過去にとらわれることなく、今を生きることができるのは長所です。 それが、他の人にも許されると考えるのは自然なことではないでしょうか。 外向的感覚(Se) と 内向的直観(Ni) を平衡させて働かせることで、普遍的な影響力を意識しながらもなお、 過去や未来に気をとらわれることなく、 今現在をありのままに生きるようになります。
https://w.atwiki.jp/quatropiliastro/pages/97.html
聖杯戦争に巻き込まれるということは、果たして幸運なのだろうか。はたまた不幸なのだろうか。 今は、まだ判らない。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ――本日の出演者の白菊です……。みなさん、よろしくお願いします……。 白菊ほたる。彼女の歩んできた13年間は決して平坦なものとは言えない。 それでも彼女は、いつかトップアイドルになれると、幸せになれると、そう信じて。 ――はぁ?じゃあ、あの辛気くさいバーターだけで番組やれってか? 無理だよ無理!今日はもうバラして! おーい、そこの……アンタ! 今日はもう帰っていいよ! 現実は厳しかった。売れっ子アイドルが彼女と組むのを拒否してドタキャン。収録は当然中止となる。 必死に練習した笑顔も、事務所の人に付き合ってもらって磨いたトーク術も。更には自身の存在までもが。何もかもが否定された気がした。 ――白菊。お前のせいで大きな仕事がなくなったよ。お前なんて移籍してこなければよかったのにな。本当、お前には『疫病神』の称号が相応しい。お前がいると、みんな不幸になる。 プロデューサーは彼女を静かに罵って。 そして、解雇を告げられた。頑張る場所が、帰る場所がなくなってしまった。 所属プロダクションがなくなるのはこれで何度目になるのだろう。今までとは違って、もう彼女を受け入れてくれるプロダクションはない。 もう、アイドルではない――何者でもなくなってしまった。 そこからのことはよく憶えていない。気が付くと涙が頬を伝っていた。全てを忘れ去ってしまいたかった。 涙と一緒に、嫌なことも、不幸体質も流れていってくれるといいのに。と思った。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 真夜中の公園。いつの間にかベンチで眠りに落ちてしまったらしい。差し込む一条の月光に優しく目蓋を撫でられ、白菊ほたるは夢から醒める。 記憶を取り戻してしまった彼女の右手には、己の存在を誇張するように妖しく光る令呪。 殺し合いに巻き込まれたなど、嘘だと言ってほしかった。これは悪い夢だと。 だが、そんな淡い期待は、残酷にも打ち砕かれることになる。 「アンタは……」 ひとまず自分が今住んでいることになっているアパートへ向かおうとする彼女。戦争に巻きこまれた焦りからか、不幸にも他の参加者に発見されてしまう。慌てて逃げようとする彼女に対し、他の参加者、売れっ子アイドルから浴びせられた罵声とは……。 ベンチから起き上がったほたるの視界には、バーターとして支える予定だった売れっ子アイドルが立っていた。距離は相当離れていた――この公園には東口と西口があり、噴水を間に挟むようにして、2人はそれぞれの入り口付近に立っている――が、それでも判るほどの、はち切れんばかりの憎悪と殺気を込めてほたるを睨んでいた。 「アンタがいたから…アンタのせいでこんな殺し合いに巻きこまれた……。アンタが疫病神だから! アーチャー! アンタのビームで早くこの疫病神を殺してっ!」 「あんなにカワイイのになぁ、殺すのはもったいないと思うんだけれど。 ……冗談だってば。ちゃんと殺すからさ、そう睨まないでよ。仲良くやろうよ。ほら、スマイルスマイル」 どこからか現れた西部ガンマン風の少年は、売れっ子アイドルに睨みつけられて渋々と了承の返事をし、懐から取り出した拳銃の銃口をほたるに向ける。 「疫病神」と罵られるのはもうこれで何度目になるのだろう。所詮自分は、誰かに笑顔を。幸せを運ぶことなどできないのか。 (ここで終わり? こんな虚構の世界で。幸せにもなれず。笑顔にもなれぬまま。全てを失い続けて不幸のどん底で。私は…私は……) 「死にたくない……」 1秒。2秒。3秒……。 まだ生きている? 銃口を向けられたとき、反射的に閉じた目をおそるおそる開いてみる。 すると、そこには驚愕の表情を浮かべる売れっ子アイドルと、脇腹から血を流して悶え苦しむ少年。 ――そして、彼女らの向こう側で1人の男が銃を構えていた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「オレの名は地球連邦平和維持軍のエース、不死身のコーラサワー様だ! ライダーのサーヴァントとして呼ばれた。マスター、助太刀するぜ!」 少年を撃ったとおぼしき赤毛の男が名乗りを上げる。 自慢げな表情を浮かべ、銃を持っていない方の手をほたるに向けて振っている。自らの手柄を誇るその動作は、飼い主に尻尾を振る犬のようにも見えた。 「くっ……。サワークリームだかクリームソーダだか知らないけれど、自ら真名を明かすなんて余程の馬鹿か自信家だね。恐らく両方か」 「アーチャー! 分析なんてしてないでさっさと殺してよ! あの男のステータス、てんで低いわ! 早くビームで焼き払って!」 「言われなくたって! 不意さえ突かれなければぼくの方がっ……」 アーチャーはしかし、言葉を最後まで紡ぐことはできなかった。 突如としてライダーの背後に巨大なメカが現れたのだ。 「んなっ……」 驚いた一瞬が命取りだった。その一瞬でライダーはメカに乗り込んでしまったのだ。恐らく起動の合図だろう。先程まで無色だったメカの瞳には美しい光が宿り、背面からは橙色の粒子が零れだした。 慌ててメカに拳銃からビームを連射するも、時既に遅し。堅牢な装甲の前に、ちっぽけな熱線は虚しく飛散していくだけだった。 有効な攻撃を与えられないアーチャーに対し、軽口をたたく余裕すらあるライダー。 「やっぱりライダーじゃなくて『スペシャル』だとか『アンデッド』って名乗った方が印象よかったかなぁ」 ライダーは間違いなくアーチャーを追い詰めていた。――いや、追い詰めすぎていたのだ。 「ふざけるな……ふざけるなふざけるなふざけるな! このぼくがあんな馬鹿野郎にいいようにされるなんてよぉ……我慢ならない! 奥の手で殺してやる!」 半ばやけになったアーチャーが、拳銃に魔力を集中させていく。 圧縮されたエネルギーが充填されていき、それが限界まで達した瞬間。アーチャーは引き金を引いた。 ちっぽけな拳銃から放たれたとは思えないほどの巨大なエネルギーの波が闇を切り裂いてライダーの乗る機体に突き刺さる。 「――え?」 先程までのものとは比べものにならない熱線に、為す術もなく貫かれる胸部の装甲。一瞬の静寂の後に、さながら花火のようにオレンジの粒子を撒き散らしながら爆発四散した。 そして、その爆風によって、機体の周囲――公園の半分近くが死の海へと変貌を遂げた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 暴力的な熱風が吹き抜け、公園には元のように夜の帳が降りた。 草木は枯れ果て、生物が死に絶え、噴水だったものは情けなくチョロチョロと水を流している。先程までの喧騒が嘘のようだ。 そんな惨状の中で、ほたるは自責の念に駆られていた。 (私に関わったせいで3つもの人命が失われた……) 爆心地にいたコーラサワーはもとより、あれだけの爆風を直に受けたアイドルも少年の生存も絶望的だ。 何よりコーラサワーの死はショックだった。ほたるに味方をしなければ、彼が死ぬことはなかっただろう。見方によっては、ほたるが彼に死を運んだとも言える。 「私はやっぱり疫病神なんだ……」 「そんなことねぇよ、マスター。元気出そうぜ」 「ぐすっ……慰めてくれてありがとうございま……って、えぇ!?」 「そんなお化けを見るような目をするのはやめてくれよ。あの程度で死んでたら『不死身』なんて呼ばれないぜ」 赤毛に切れ長の眼――爆死したはずのコーラサワーがそこに立っていた。 「どうして……でも、生きててくれてよかった」 「マスター、自分のことを疫病神なんて言うなよ。この『幸せのコーラサワー』様が不幸になることは決してねぇからよ。 さあ! 移動しようぜ。騒ぎになったら面倒だ」 白菊ほたる。彼女はここ、聖杯戦争の地で劇的な出会いを果たした。自らと正反対の悪運の持ち主との邂逅によって、少しだけ幸せになれる気がした。 願わくば、彼女らの進む道に幸福あらんことを。 ――――逃亡のために盗んだバイクで事故を起こしてしまったのは、また別のお話。 【クラス】 ライダー 【真名】 パトリック・コーラサワー@機動戦士ガンダム00 【パラメータ】 筋力 E 耐久 E 敏捷 E 魔力 E 幸運 EX 宝具 C 【属性】 秩序・善 【クラス別スキル】 騎乗:C 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、生物は乗りこなせない。 対魔力:E 魔術に対する守り。 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 【保有スキル】 エース A 地球軍のエースにまで上り詰めた腕の証。 Cランク相当の直感と勇猛、MSを操縦する際の補正を得る。 【宝具】 『市民守りし平和の象徴(GN-XⅣ)』 ランク C 種別 対軍宝具 レンジ ─ 最大捕捉 ─ 人型起動兵器『モビルスーツ』 疑似太陽路を動力に使っており、高い性能を誇る。 シールドやビームライフル、ビームサーベルを装備しており、汎用性が高い。 令呪によるバックアップをすることで、機体性能を3倍以上に引き上げる『トランザムシステム』を使うことができるが、出力を上げすぎると自爆してしまうので注意が必要。 量産機であるため、比較的少ない魔力で召喚が可能。 『不死身のコーラサワー』 ランク A 種別 対人宝具(自分自身)レンジ ― 最大捕捉 ― 夥しい数の死者を出した「対ガンダム戦」、「対ELS戦」において、最前線で戦っていたにも関わらず、無傷で生き残った逸話が宝具となったもの。 異様なまでの悪運の強さによって、あらゆる『死』及び『傷』を回避する。 ライダーの乗る機体が爆発四散しようと、通信機器の使えない状態で砂漠を彷徨う羽目になろうと、熱線の飛び交う宇宙空間に生身で放り出されようと、彼はかすり傷1つ負うことはなかった。 この宝具は、彼の悪運から来ているため、マスターの消費魔力はほぼ無い。 しかし、「彼の乗る機体は殆ど全ての戦いにおいて撃墜されてしまっている」という逸話ものこっているために、乗り物に乗っている場合、2ターンに1度何らかの理由でそれは大破する。 【weapon】 拳銃。彼の生きていた時代に流通していたもの。サイレンサー付き。 【人物背景】 スペシャルで2000回(以上のスクランブルをこなした)で模擬戦(では無敗)の男。 腕は確かだが、自信過剰すぎる性格にやや問題がある。 何度も撃墜されては無傷で生還してくるため、揶揄の意味を込めて『不死身のコーラサワー』という異名を獲得した。上司であるカティ・マネキンと結婚し、『幸せのコーラサワー』を名乗った。 【サーヴァントとしての願い】 はい、無いです! 【方針】 軍人らしくマスターの意向に従う。 【マスター】 白菊ほたる@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 帰りたい。 幸せになりたい。 【weapon】 なし 【能力・技能】 「不幸体質」 【人物背景】 所属するプロダクションが次々と倒産していくという不幸な事態に見舞われている薄幸アイドル。 「疫病神」と呼ばれ続けていたせいか、常に低姿勢でネガティブ思考に陥ることもしばしば。 しかし、トップアイドルを目指すことは諦めておらず、幸せになりたいという強い意志と、誰よりも眩しい笑顔を持っている。 【方針】 これからライダーと話し合って決める
https://w.atwiki.jp/virtualrowa/pages/223.html
倒れていたバイクを立て直すと、がた、と鈍い音がした。 ハンドルバーを握りしめ、ネオは何も言わずじっとバイクを見つめていた。 マシンは艶のない黒い装甲を纏っており、その隙間から剥き出しになった巨大なエンジンは辺りを威嚇するようだ。 無言でそれを抱えながら、ネオはウインドウを操作した。 【拾う】と表示されたコマンドを選択すると、瞬間マシンの姿は消え失せる。 同時にアイテムウインドウには“ナイト・ロッカー”と表示され、それで終わりだった。 あれほど存在を主張していたはずのマシンも、指先一つでデータ状の存在として格納してしまえる。 そういう場所なのだ、ここは。 「……アッシュ」 後ろでガッツマンが悲痛な声を漏らした。 大柄なロボットである彼は、その外見とは裏腹に仲間の死に涙できる優しさを持っていることをネオは知っていた。 彼は近くのビルにその巨大な腕を叩きつけ項垂れている。 今しがた届いた一通のメール。 そこに彼らの知った名前が一つあった。 「…………」 無機質なネオは何も言えなかった。 湿った閉塞感が胸の中を渦巻き、言葉をかき消してしまう。 沼に沈み入るかのような気分だった。柔らかな、しかし強い力で身体が抑え付けられているように思えた。 ――アッシュ・ローラー この異様な空間で出会い、激励された一人の青年の名だった。 彼とガッツマンとの出会いは、ネオにとって一つの転機となった。 ――彼が、死んだ。 遭遇した機械のアバターによって、彼はデリートされた。 ネオの目の前で、彼は一人あの死神のようなアバターに挑み、死んだのだ。 マトリックスにおいて死は、即ち現実での死だ。 コンピュータゲームのようにやり直すことなどできはしない。 まずはその事実を受け止めなくてはならない。 ネオにとって仲間を失うことは今までだってなかった訳ではない。 それはエージェントとの交戦の結果であったり、あるいは仲間からの裏切りであったり、幾つもの死があった。 多くの者を自分は失ってきた。その中には、たった一人人間として愛することができた、トリニティさえもいる。 ――しかしアッシュの死は。 ネオにとってまた別の意味を持つものであった。 ――その責任は、俺にある ……ネオは彼に手が届き得る位置にいた。 にも関わらず何もできなかった。結果として、アッシュはその命を落とした。 救うことができたはずだった。でも、できなかった 「うう……」 悲しむガッツマンは、ふとそこで顔を上げた。 機械の身体であるが、不思議と感情豊かに表情を変える。 そしてその顔には、 「あのネットナビ、絶対に許さないでガス……!」 ……明確な、怒りがあった。 仲間をデリートされ、許せないと怒りを燃やすその姿は、何も間違ってはいない。 「…………」 だが、ネオはガッツマンのその姿を見ても、やはり何も言うことはできなかった。 肯定も、否定も、彼に対しできなかった。 知っているからだ。 何故自分があの時動くことができなかったか。 何故あの機械が自分の言葉に激昂したか。 ――あの機械は、言った。俺を憎め、と。 あの機械は人間への憎悪で戦っている。 だからこそ、ネオの言葉に怒り、軽蔑の言葉をネオに残していった。 その憎悪をネオは理解できる。 機械に対して憎悪を抱く人間は幾らでも見てきた。 皮肉な話だ。だからこそ、逆に機械が人間を憎悪することも理解できるなんて。 ある意味で、あの機械はどこまでも人間的だった。 強い憎悪を持つ機械はここに来るまで見たことがなかった。 ガッツマンの優しさと同じく、機械は誰かを憎むこともしないものだと思っていた。 メロビンジアン、アーキテクト、あまたのエージェント、そしてスミスでさえも、憎悪という感情を見せることは無かった。 そういったものを抱くのは何時だって人間だった。人間が人間を殺す時、そこに憎悪が迸る。 ネオが遭遇した機械の中で、最も“感情豊か”に見えた者はスミスだ。 しかし彼でさえも、ネオに向けた感情は“感謝”だった。彼は自分を憎いと思っていたのではなく、あくまで力を求めていたに過ぎない。 彼はそれを“自由”だと表現していたが、しかしその在りようは本当に彼の意志によるものだったのか。 そういう意味で、あの機械とスミスは一線を画する存在だった。 彼の憎悪は本物だった。機械の激昂は、スミスの語る“自由”などよりもよほど真に迫ったものがあった。 彼は“意志”がある。明確な“意志”があるからこそ、怒りに縛られる。 ――そんな彼に力で対抗することは果たして正しいのか? あの機械に対し救世主の力を振るうべきだ。 今からでも追いかけるべきだ。 そう思いはする。 ――しかしそれでは何も変わらないのではないか。 それがネオの迷いだった。 プログラムされた救世主から脱却することは決めた。 しかし、それは人類と機械の延々と続く戦いを終わらせるためではなかったか。 プログラムから離れても、個人として戦いを選べば――同じではないか。 ――あのアリスたちだってそうだ。 トリニティを殺害した者を排除しようとした自分と、あの機械の何が違う。 誰かの為のプログラムから脱却することは、つまるところ単に私怨に憑かれることを意味してしまうのか。 分からない。故に自分はあの悪意ないアリスたちに打ちのめされた。 だからこそ、あの機械に力を振るうことに迷いがあった。 力を振るえば、力は個としてのものになる。 憎いから、あの機械を倒すことになる。 しかしその先に人類と機械の融和の道が開けるとは、どうしても思えなかった。 アリスも、あの機械も、みな憎み力で排除することが本当の“救世主の力”なのか。 ――選べなかったんだ、俺は、あの時 戦争を終わらせる方法。 この問い掛けに正しい答えなどない 近世以降、人類が何度もこのテーマに挑んだが、しかし答えなど出なかった。 何度も何度も繰り返し提唱されたせいで、陳腐に堕してしまったテーマだった。 答えなどない。それくらいマトリックスから目覚める前から知っていた。 プラグの先にあったアメリカでだって、こんな問いかけは何度も見かけた。 戦争をなくす方法――あるいは続ける方法――そんなもの、あの国ではさんざん議論されてきた。 圧倒的な力による支配は対抗勢力の伸張を招き、結果として戦争を呼んでしまった。 そういった歴史から学んだアメリカは方針を転換した。 戦争を支配するのではなく、どこか遠いところで戦争することにした。遠くに戦争を押しやることで、自国の周りを静かにしようとした。 結果としてそれは成功していた。少なくともあのアメリカは、平和だった。 仮想的な平和を築いたんだ。 それがネオの知る“戦争を終わらせる方法”の一つだった。 正しいかは別として、あの国はそれを選んだ。 マトリックスがあの時代を選んだのも分かる。 人類を飼う籠の日常として、これ以上ないほど的確な時代はないだろう。 “救世主の力”などとファンタジックな言葉で糊塗しているが、結局はそれと同じ次元の話だ。 答えなどない。何が正しいのかなど、人類には決めることはできない。 できるとすれば、それこそ機械だけだ。 プログラムは与えられた法則から明快に答えを出す。 だから機械が設定した“救世主の力”には答えがあった。 人類を力によって導き、滅び、そして再建する。それが定められたプログラムだ。 そこから抜け出し、真の意味で“救世主”になることをネオは選んだ。 だからこそ、選ばなくて張らないのだ。 自らの意志で、トーマス・A・アンダーソンとして、一人の人間としての“救世主”の在り方を選ばなくてはならない。 ――何もかも正しくはない 力によって復讐することも、別の道を探すことも、同列の選択だ。 一人の人間として選択する以上、絶対的な正しさなどない。 ある側面では正しくとも、別の側面では誤っている 選ぶとは、言い換えれば切り捨てるということだ。 ――それでも選ぶと決めた。 プログラムでなく、自らの“意志”を以て“救世主”になると決めた。 その上で、自分はどうするべきだ。 あの機械を排除すべきか、あのアリスに報復すべきか、彼らを憎むべきか。 それとも赦すべきか。全てを忘れ、笑い、同じ道を歩まんと説得するべきか。 別の道を探すのか。どちらも間違っていると切り捨て、第三の道を模索するのか。 あまたの選択肢がネオの胸中を渦巻いていく。 その中心にあるのは“救世主”とラベルの張られた力であり、同時に“ネオ”であり“トーマス・A・アンダーソン”だった。 三つが重なり合い、一体となって答えを求めている。 三つ全て自分だ。トリニティはそのことを教えてくれた。 「うう……アッシュ」 少なくともガッツマンは悲しみと怒りを選んだ。 その想いに乗せ、彼はアッシュの名を追悼している。 だがネオは未だその名を呼べないままだった。 あれだけ颯爽としていた男をどんな声に乗せて呼ぶべきなのか、ネオは掴めなかった。 「…………」 何も選べないまま、がらんどうの空を遠くに思い、彼はただ一人街に沈んでいた。 【F-8/アメリカエリア/1日目・日中】 【ネオ(トーマス・A・アンダーソン)@マトリックスシリーズ】 [ステータス]:健康 [装備]:エリュシデータ@ソードアートオンライン [アイテム]:基本支給品一式、ナイト・ロッカー@アクセル・ワールド、不明支給品0~2個(武器ではない) [思考・状況] 基本:本当の救世主として、この殺し合いを止める。 1:ガッツマンと共に行動する。 2:トリニティを殺害した者を見つけ出し、この手で…… 3:ウラインターネットをはじめとする気になるエリアには、その後に向かう。 4:モーフィアスに救世主の真実を伝える 5:………… [備考] ※参戦時期はリローデッド終了後 ※エグゼ世界及びアクセルワールド世界についての情報を得ました。 ※機械が倒すべき悪だという認識を捨て、共に歩む道もあるのではないかと考えています。 ※このバトルロワイアルには、異なる世界の者達が呼ばれているのではないかと推測しています。 ※この会場は、加速世界の一種に設置されているのではないかと考えています。 【ガッツマン@ロックマンエグゼ3】 [ステータス]:健康、ナビ(フォルテ)への怒り [装備]:PGMへカートⅡ(7/7)@ソードアートオンライン [アイテム]:基本支給品一式、転移結晶@ソードアートオンライン、12.7mm弾×100@現実、不明支給品1(本人確認済み) [思考] 基本:殺し合いを止める為、出来る事をする。 1:ネオと共に行動する。 2:トリニティを殺害した者を見つけ出し、この手で倒す。 3:ロックマンを探しだして合流する。 4:転移結晶を使うタイミングについては、とりあえず保留。 5:アッシュ…… [備考] ※参戦時期は、WWW本拠地でのデザートマン戦からです。 ※この殺し合いを開いたのはWWWなのか、それとも別の何かなのか、疑問に思っています。 ※マトリックス世界及びアクセルワールド世界についての情報を得ました。 ※このバトルロワイアルには、異なる世界の者達が呼ばれているのではないかという情報を得ました。 ※この会場は、加速世界の一種に設置されているのではないかと考えています。 097 カルバリン砲がぼくを狙う 投下順に読む 099 対主催生徒会活動日誌・8ページ目(再会編) 097 カルバリン砲がぼくを狙う 時系列順に読む 099 対主催生徒会活動日誌・8ページ目(再会編) 082 空の境界・――遥かに羽撃く ネオ(トーマス・A・アンダーソン) 102 異空間より絆をこめて 082 空の境界・――遥かに羽撃く ガッツマン 102 異空間より絆をこめて
https://w.atwiki.jp/sakabamasuta/pages/162.html
ゴースト 死後、安らかに眠る事が出来なかった魂の総称。 ファントム、スペクター、ホーントなどとも。 その多くは非業の死による嘆きや、恨み憎しみ等によって悪霊となったものであり、 その恐るべき執念は主に生ある者への無差別な攻撃となって向けられる。 +... アンデッドモンスターのうち、特に霊体そのものを指す呼び名については多種多様あるが、 ここでは特段の伝承がない「名称」のみのものを列記した。 主たる意味としては ghost(霊体) phantom(幻影) specter(幽霊) haunt(幽霊が出る) といったところである。 ゲームによってはこれらに敵としてのレベルの優劣や、凶悪性などの差異を持たせているものもあるが、 和訳の通り単語自体に優劣を決める根拠はない。
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/407.html
4スレ目 870リメイク 赤の手記 4月1日 今日は変な人間を拾った。 少なくとも私という吸血鬼の存在とその脅威ぶりは、近隣の人間共には知れ渡っているはずだ―― そう、もし出くわそうものなら、裸足で逃げ出すくらいには。 そうであるにも関わらず、奴という男は私を見ると、能天気に「おはようございます」などと挨拶をしてきたのだ。 ……こういう場合は、二通りのどちらかに分けられる。 私が話に出てくる当人だと思ってもいなかった場合か、そもそも話自体を御伽噺か何かだと信じていなかった場合だ。 稀に咲夜のような例外もいるが、あんなのがそうそういてはたまらない。 いずれにせよ、奴が私のことを正真正銘の吸血鬼だと知った場合の反応を見てみたくなったので、館まで連れて来ることにした。 最近は暇を持て余しがちだったから丁度いい。どんな顔を見せてくれるのか、今から楽しみである。 赤の手記 4月15日 あいつ――○○を拾ってから、早くも二週間が過ぎた。 メイド達の仕事につき合わせたり、パチェと魔理沙が繰り広げている争奪戦に放り込んでみたり、美鈴の訓練の相手をさせてみたり、妹と遊ばせてみたり。 兎に角色んなことを試してみたのだが、終ぞ奴が驚いたり、慌てたりすることはあっても、恐怖を見せることはなかった。 いや、それよりも寧ろ、この館にすっかり順応してしまったように感じる。 メイド達や咲夜からは、仕事の手伝いをマメにしていたせいもあって既に信頼厚く、 フランとは殺されそうになりながらもちゃんと遊んでいたようで、今では懐かれた挙句「兄様」呼ばわり。 肩車しているのを見かけた時は少し羨ましかった。 パチェと魔理沙の争奪戦も、傍にいた小悪魔から事情を聞くなり、雷鳴の如き一喝で魔理沙を叱りつけ、 今後は借りたらきちんと返すという約束を取りつけていた。 ……正座に涙目の魔理沙を見るのは多分あれが最後だろう。 美鈴に至っては、筋が良いので是非とも門番隊にスカウトしたい、と上申してきた。 やけに嬉しそうな顔がむかついたので、断っておいた。 最初はそこらの人間と同じかと思っていたが、完全で瀟洒を謳う咲夜すら感心する非凡ぶり。 何か秘密でもあるのかも知れない。 もう暫く様子を見てみることにする。 追記として、奴の淹れる木苺のジャムティーはとても美味しかったことを記しておく。 咲夜が悔しがっていた。 赤の手記 5月1日 とりあえず近況を記しておくこといする。 ○○を館に雇い入れることになった。 というのも、「いつまでも食客のままでは立つ瀬がない。 働かせて貰えないのならば里へ帰らせて欲しい」とここ最近五月蝿かったからだ。 館へ連れて来る少し前に、里でも仕事を失くしていたばかりだったようで、この話をした時は大層喜んでいた。 笑うと笑窪が出来ることを発見した。 しばらくは咲夜の補佐役にでも充て、腕前次第で仕事を増やしていくことにしよう。 赤の手記 6月7日 肩車をしてもらった!あれはいいものだ……世界が広がる。 また今度してもらおう。 赤の手記 7月14日 今日は危ないところだった。 もう少し夜の散歩にかまけていたら、○○にこの手帳を見られてしまうところだった。 見られた所で、この館の日々が綴られているだけ。 別に構わないはずなのだけれど、どうして私は、見られたくないと思ったりしたのだろうか? ……落ち着かない。 今日はもう寝ることにする。 赤の手記 7月25日 今日は○○が買出しで一日留守にしている。 つまらない。 赤の手記 8月12日 美鈴と組手をしている○○を見かけた。 手加減はされているのだろうが、成程確かに筋はいい……中々に善戦をしていた。 しかし気の扱いや、種族の能力差故か、最終的には負けてしまっていた。 もう少し様子を眺めていてもよかったのだけど、私は部屋へと戻ることにした。 楽しそうに笑う二人を見ていると、胸がもやもやするからだ。 ……イライラする。 赤の日記 9月20日 フランが穴を開けた屋根の修理費、しめて\3.665.000也。 顔は笑っていたけれど、青筋を立てて淡々とフランを叱る○○はとても怖かった。 しかしこの修理費をどこから捻出しようか。 頭が痛い。 赤の手記 12月20日 もう少しでクリスマスだ。 去年までは何て事はない、皆を招いて宴会をしてオシマイだったが、今年は違う。 館で……いや、恐らくいつものメンバーの中で唯一の男性、○○の存在だ。 何処かのブン屋の仕業により、いつの間にか○○は館の内外問わず知れ渡る存在となってしまっていた。 曰く、吸血鬼に一目置かれる人間、と。 確かにその通りではあるのだが、このままではいけない。 面白い事が大好きな、隙間妖怪を筆頭とする面子に、下手をしたら連れ去られてしまうかもしれない。 それは嫌だ。 すごく嫌だ。 何とか策を練らねばならない。 そろそろ○○が本を読みにくる。 ベッドに戻らないといけない。続きは明日にしよう。 赤の手記 12月23日 ようやく決まった。 覚悟もした。 恥ずかしいけれど、やる他ない。 ……これは私の為ではなく、○○に館に残って欲しいという、皆の意見を酌んでの行動だ。 だからこそ、当主である私が動くんだ。 赤の手記 12月24日 今から策を実行に移す。 かみさま、おねがいします。 赤の手記 12月25日 今まで五百年余り生きてきたが、昨日ほど勇気を振り絞ったことは無い。 ○○は私の願いを受け入れてくれた。 お願いをした直後の○○の面食らった顔は中々見物だったが、優しく微笑みながら頭を撫でてくれた、あの温かさを忘れることはないだろう。 それにしても皆して私を茶化すのは勘弁して欲しい。 私はただ、○○にずっとここに居て欲しいと告げただけなのに。 やれようやく言ったかだの、おめでとうだの、散々からかわれてすっかり参ってしまった。 ……でも、かわりに○○がおでこにキスをしてくれたから、皆への不満は帳消しにしておいてやろう。 赤の手記 1月1日 今日は○○の膝の上に座って、彼の身の上話を聞かせて貰った。 彼の家族は誰に対しても等しく優しく、それ故に家は狭い――私の部屋ひとつと同じくらいなんだそうだ! ――けれど、いつも温かくてぽかぽかしているらしい。 一度くらいは見に行きたいとせがんでみたけれど、やんわりと断られてしまった。 残念。 赤の手記 1月22日 ○○の提案で、弾幕ごっこの代わりにフラン達と雪合戦をした。 流れ弾による窓の修理費、しめて\224.000。 咲夜の顔が心なしか引きつっていた気がする。 だからあんなにやり返してきたのか……。 赤の手記 3月5日 今日はとても焦った。 起きたら○○が何処にもいなかったからだ。 思わず寝間着のまま館中を探し回ってしまったが、私の様子を見た咲夜が事情を教えてくれた。 なんでも○○の親に不幸があったとの知らせを買出し中に受けたらしく、咲夜が一日休みをやったとのことだった。 咲夜の前だというのに、安堵のあまりへたりこんでしまった。 こんなにも私を心配させるとは、家臣にあるまじき行為だ。 帰ってきたら一日中傍に置いてこきつかってやろう。 赤の手記 5月10日 数日前より、私の館から姿を消している者がいる。 昨年より新しく雇った執事長の○○だ。 何の能力も持たないただの人間にも関わらず、咲夜と同程度の仕事を淡々とこなし、 里の人間の人望も厚く、確か面白半分で命じた時は白狼天狗と互角の勝負をしていた。 兎に角、ただの人間にしては有望な人材だった。 そんな○○が突然こう申し出てきた。 曰く、数日の休みが欲しい、と。 普段から私によく尽くしてくれていたので、一つくらいは願いを叶えてやろうと快諾した。 しかし、それ以降○○が紅魔館に戻ってきた形跡はない。 咲夜に探させてみたが、少なくとも館にはいないらしい。 手荷物も幾つか無くなっていたそうだ。 里帰りでもしているのだろうか。久しぶりに奴の顔が見たくなってきたことだし、明日あたりこっそり遊びに行って驚かせてやろうと思う。 赤の手記 5月11日 何なんだ、あれは、嘘だ、そんな。 あいつは私だけのものだ。 それ以外は許さない。 赤の手記 5月12日 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない 許さない(以下数 ページに渡って同じ内容) 赤の手記 5月13日 昨日までの私はどうやら相当に混乱していたらしい。 はは、私としたことがみっともない。 そうだ、あれはただ女が転んだから○○が支えていただけ。 そう、きっとそれだけのことなんだ。 ○○は優しくて有能だから、主従関係でなくたってそれくらいの事はやってのけるのだろう。 里の者は似合いの夫婦だと話していたが、それも夫婦に見えてしまうくらい自然だっただけなんだ。 ○○はまだ独身だから、そういう相手を探していても不自然ではないしな。 多分幼馴染とかそういった存在なんだろう、あの女は。 明日には○○が帰ってくる。また彼の顔が見られる。 楽しみだ。でも、私の心を乱したあの女については処分しようと思う。 ○○は私のモノだから、所有物の所有物を私がどう扱ったって、どうってことないだろう。 赤の手記 5月1⊿ (ここからのページは赤黒く滲んでおり、読解が酷く難しい。 判読出来たキーワードの中には「裏切り」、「血」、「従僕」などといったものが含まれている) 赤の手記 7月14日 ○○は、わたしだけのものだ。 だれにもわたさない。 ずっと。 ずっとこの館で暮らすんだ。
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/3061.html
タグ一覧 キツネつきと道化師とキツネシリーズ 早苗 霊夢 「ああ、お友達が来たわね。じゃあ私は、もう帰るわね」 上白沢の旦那は博麗霊夢の相手をまともにやりたくなくて、あからさまに目線をそらしていたのだけれども、博麗の巫女の中でも様々な意味で、特に、等ととも言われている博麗霊夢がその程度の拒絶の感情で怖気づくはずはなかった。 なので結局、霊夢が言う所のお友達……つまりは稗田○○が上白沢の旦那の近くに来るまでは、博麗霊夢はその場にとどまり続けた。 決してその、留まり続けた理由は、1人っきりにしては等と言う殊勝だったり優しい理由でないのは、明らかであった。 上白沢の旦那は確かに、博麗霊夢から視線をもらい続けていたからだ。明らかに、彼を見定めるような値踏みするような、はっきり言って不愉快極まる視線を注がれ続けていた。 二つの足音、遠ざかる足音と近づく足音、博麗霊夢が立ち去って稗田○○が近づいてくる足音が聞こえてきても、上白沢の旦那は万が一にでも再び博麗霊夢の表情を見る事が無いようにと、顔をそらし続けていた。 結局その、顔をそらし続けると言う意地を張り続ける状況は、 「何か変な事を言われたのか?」 こうやって、○○が声をかけてくれるまで上白沢の旦那は、続けることとなってしまった。 この時、上白沢の旦那に声をかけてくれた○○の声色に、稗田の冠は無かったと言ってよかった。 そんな、気心知れた存在から声をかけられたことによって、上白沢の旦那はようやくホッとした息を漏らす事が出来た。 「ご自慢の勘を披露されたよ」 若干どころではなく、博麗の巫女をけなすような言葉が上白沢の旦那の口からは湧いて出てきた。 その言葉に対して、○○は少し驚いたような怯えたような気配を見せて、博麗霊夢が歩いて行った方向に目線をやって、ひどく気にしていた。 どうやら妻があの、稗田阿求であろうとも、博麗霊夢の機嫌は気になってしまうようであったが。失礼な事をやられた後だからか、上白沢の旦那の感情は少し以上に荒れていた。 事実、博麗霊夢が聞いていないかどうかを気にする、○○の姿を見ても上白沢の旦那は鼻で笑うぐらいの物であった。 「博麗霊夢は気にしないだろう、あの性格ならば」 いつもなら○○はすぐに返事をくれるのだけれども、今回ばかりはゆっくりとした様子で辺りを伺いながらであった。 「そうだな、博麗霊夢は、気にしないだろうね」 含みのある言葉であった。博麗霊夢は、と言う部分を妙に強調した話し方をしていた。 上白沢の旦那は、いまだに憮然としていたが。 「それより」 ○○がこの場を仕切り直しに、違う話をしようと言う風に言葉をつむいだ。 「ずっと早くに来たのには、かなり差し迫った理由があるとは想像できるんだが。依頼の話をする約束をしていたとしてもだ、悪い状況なのだろう?」 君が俺にしてくれると言う、依頼の話をしようと、○○は求めてきた。きっとその方がお互いにとって、危なく無くて済むと、○○は考えたのだろうけれども。 「そう、そうだ!!頼む聞いてくれ、○○!!」 博麗霊夢からの失礼な態度と、勘だと言うのに自信満々にヒントを賜った事で、少し以上に思考が途切れていたが、○○からの促しによって、上白沢の旦那は息を吹き返した。 「まぁ、まぁ……慌てて喋り出しても言いたい事の1割だって伝えれないなんてことはよくある。ああ、丁度良かった!お茶のお代わりと、私の分のお茶菓子も用意してほしい」 運良くなのか、あるいは博麗霊夢と何かもめたのではと心配したのか。どちらにせよ○○は、近くを通りがかった奉公人に自分の分も含めて、お茶とお茶菓子を持ってきてくれるように頼んだ。 奉公人は指示を貰って立ち去る際、チラリとだけれどもしっかりと上白沢の旦那を見た、いつもよりも気にかけるような表情であった。 そしてその気にかけるような表情は、一番の友人である○○が当然のことながら最も色濃く見せていた。 「ああ……そうだな、ありがとう、落ち着かせてくれて」 友人からの気にかけてくれるような表情を見て、上白沢の旦那は苛立ちと焦り、これらの感情から全く解放はされてはいない物の、さりとて制御する事は可能になった。 少し落ち着いて、更に落ち着きを取り戻すために座りなおして残っているお茶を飲み干した。 その後、上白沢の旦那は○○と、○○が奉公人に頼んだお茶とお茶菓子がやってきた後も取り留めのない話をした。 天気の事、あるいは○○の飼っている犬の事。全部○○の方から話を振ってくれて、上白沢の旦那がそれに対して答えたり話を膨らませると言った具合だ。 けれども奇妙な事に、寺子屋に関わる話だけは全くなかったが……なぜそうなのかは、上白沢の旦那だって気づける。○○が推理したのだ、と。 上白沢の旦那が稗田邸に駆け込んだ時間は、寺子屋がちょうど始まった頃だ。 だと言うのに彼は、寺子屋の事も放り投げて稗田邸に、名探偵である○○の所へ駈け込んで来た。 それだけ考えれば、寺子屋の中で何かが合ったのだと、そう考えてしまうには強い合理性があるだろう。だから○○は、上白沢の旦那が完全に落ち着いたなと言う事を確認するまでは、寺子屋の話を振らなかった。 それぐらいは、上白沢の旦那だって推理できる。 そして、上白沢の旦那が目の前にあるお茶菓子を食べ終えた、そこを見計らって○○は姿勢を正した。 「それで」 先ほどの天気だとか飼い犬の事を話す時と、明らかに違った落ち着いた声を出した。 「ああ」 お茶とお菓子のおかげで、上白沢の旦那が見せていた興奮も完全に落ち着いてくれていた。今ならば話せる、どちらともがそう思う事が出来た。 「長くなるかも」 「構わない」 初めにそう断りを入れたら、長くなってもいいようにと○○は自分と相手の、空になった湯飲みにお茶のお代わりを注いでくれた。 「さっきの談笑で、○○、お前は寺子屋の話題をしなかったと言うよりは避けていたから、その時点できっと寺子屋の絡みで何かが合ったと気づいてくれてたんだろう。そう、実際にその通りではある、正確にはとある生徒の、とある兄弟に関わる事だ。実は、今日の朝に登校してきてくれた時に、その兄弟のうちの兄の方が、その……信じられない事なんだが腕を折って登校してきたんだ」 ここで○○が、少し質問を挟んできた。 「その兄弟は衛生的な格好をしているか?」 ただ質問の意図よりも質問してくるときの調子、声色、目の色。○○を構成するすべてが……友人にこんなことを思うのは失礼だとは思ったが、怖いと思った。それが事実であった。 「ああ……」 「大事な事だ!!思い出してくれ!!その兄弟の衛生状況、更には栄養状態は!?」 怖さすら思わせる○○の様子に、上白沢の旦那はまことに珍しい事に○○の前だと言うのに、言葉を詰まらせてしまったが。 「服は!?ほかの子と比べて発育状況は!?ちゃんと風呂に入っているか!?」 もっと珍しい事に、最初は上白沢の旦那を落ち着かせるために少し、お茶を飲んだりして回り道をしていたはずなのに。今度は○○の方が、上白沢の旦那よりも興奮して落ち着きを失っていた。 幸いにも奉公人達は誰も、この客間へとは入ってこなかったが。ここまでの声量でまくし立てるようにすれば、だれの耳にも聞こえていないなんてことはあり得ない。 バタバタとした音が、朝ゆえのあわただしさとは明らかに違う足音が聞こえてきた。あの様子、奉公人達の何人かが集まったのは推理するまでもない。 「○○、心配されてるぞ。外に待機されている」 上白沢の旦那は何とかこの言葉だけを紡いだ、幸いにも○○は目の前にいるのが自分の友人であり、自分が荒れてしまえば友人にも迷惑をかけてしまう事がギリギリの所ではあるが、思い至ってくれたようだ。 「ああ……すまない」 ○○はそう言って、客間の入り口前にてふすまを開けずに待機している奉公人達の方に、まずは何ともないからと言う風に伝えに行ってくれた。 「すまない、騒がせてしまって……彼から聞いた依頼の話が、予想以上に深刻だった」 けれども、奉公人たちがすわ大ごとか言わんばかりに、この客間へとなだれ込む事態だけは避けられたが。○○の中では最悪の予想ですらどんどん悪化しているのか、とりつくろう余裕がなくなっていたように見受けられた。 奉公人達は、○○が解散するようにと言ったからすぐに、部屋の前から遠ざかってくれたが。 稗田阿求の教育により、○○の事を稀代の名探偵だと信じている奉公人達は、まさか○○から物凄く悪い状況であると伝えられた衝撃、あるいは恐怖は、○○よりも酷くざわめいてしまった。 「……」 奉公人達が完全に立ち去るまで、歩行音を注意深く聞き取りながら○○はずっと黙っていいたけれども。何も考えていない、そんなはずはなかった。少なくとも上白沢の旦那にだって、○○の今の感情ぐらいは推察する事が出来る。 怒りと嘆きであった、そして怒りと嘆きに振り回されないように冷静さを取り戻そうとする、そんな努力も見えた。 そして○○の耳に、奉公人たちが完全に立ち去ってくれた事を確認したら、○○は口を開いてくれたが。それは独り言で、自分自身に対してのもので、考えをまとめるがため。 「予想通りのクソ親ならば……純狐とクラウンピースにぶん投げてしまっても良いかもなぁ。どちらも子供は好きそうだ、もちろん真っ当な意味で」 あるいは、決断せよと言わんばかりに、自分自身の背中を押すかのような物であった。その独り言の最中に上白沢の旦那の存在は無かった、代わりに明らかな敵意があった……むしろその敵意が向いていないと言う事で、上白沢の旦那の存在が無かったことは良かったのかもしれなかったけれども。 博麗霊夢が口に出した名前が、○○の口からも出てきた。 その一致を、偶然として片づけてしまう事は上白沢の旦那にはできなかった。明らかな引っ掛かりを覚える。 ゆっくりとした動作で、○○は上白沢の旦那の方向を向いた。わざとらしかった、けれどもそうしないとならなかったのは、理解できた。 「阿求に少し、何、一言か二言程度だが、伝えておくことがある。それが終わったらすぐに寺子屋に行く、その兄弟を永遠亭に連れて行こう。あそこが一番邪魔が入らない」 ○○は上白沢の旦那がはいともいいえともいう前に、部屋を出て行ってしまった。 ○○がいなくなった部屋は重苦しかった。 待たされることは今までにも何回かあったが、こんなにも重い空気が漂う稗田邸は、初めてであった。 ――もしかしたら自分はとてつもなくお気楽だったのかもしれない。これは、ちょっとした不良だとかそう言う問題ではないのかもしれない。 ○○がここまで荒れる原因にはまだ、思い当たらないが……完全に深刻な物として考えている。 博麗霊夢の勘とやらを、あんなものを肯定する気は無いけれども。依頼がかぶった事よりも○○も純狐とクラウンピースを気にした事の方が、重大な物として。 あの二つの存在が、この幻想郷に置いて強大な物であるのは、最高戦力であるのと同じぐらいに歴史家として稗田の次に名高い上白沢慧音を妻としているのだから、資料の閲覧も許されている。 純狐とクラウンピースの名前は、確かに見たことがある。強いと言う事も、知っている。 この両名が、自分の依頼にどう関わってくるのか全く分からなかった、おおざっぱな予測すら建てられないのは実に苛まれたけれども。 ○○の方は苛まれるを通り越して大きな怒りすら抱いている、そんな状態の彼に色々と質問を投げかけるのは二の足どころではなく、ためらいの感情が前に出てきてしまう。 だが上白沢の旦那が、○○が戻ってきたら質問を何とかしてみようと言う、そのための心の準備と言う物が雀の涙ほどしか出来上がらないうちに○○は戻ってきた。 妻である稗田阿求を連れている事も、雀の涙ほどの心の準備が消え去った事もあるが、○○が相変わらず怒りを溜めながら、外出用の上着を羽織ろうとしていたことも、やばいなと思うには十分であった。 普段であるならば、どんな状況であろうとも、○○が外に出るときは稗田阿求が○○の側によってかいがいしく、上着を羽織らせてやっているはずなのに、今回はその手間すら惜しいと言う事らしい。 「上白沢の旦那さん」 阿求が声をかけた、○○はまだ急いで上着のボタンをかけている。 「何かあったらすぐに声をかけてください。人でも物でも金でも、援助します」 究極の後押しを貰った。けれどもまったく、上白沢の旦那は嬉しくなかった。むしろ怖さがより大きくなった。 この事件、明らかに稗田夫妻の虎の尾を踏んでしまっていた。 踏んでしまったことに対して、いくらなんでも上白沢の旦那に対しての怒りや責任云々は、一切考えてはいない位の正気さはあったが……。 何か原因があった場合――いや、ある。あの骨折は自己とは思えない――その原因に対して、いったい、稗田夫妻はどのような処遇を与えてしまうのだろうか。 もっと恐ろしいのは、稗田夫妻が両方とも頭に血を上らせてしまったら、だれも止めれない事だ。 一瞬、頭の端っこに酷いぐらいに自信家の博麗霊夢が見えた。あるいは、頼れるか?勘を自信満々に振り回すのは、上白沢の旦那の思考の基本から逸脱はしているが、権力者であり戦力としても高い事は認めなければならない。 最悪の場合は…………上白沢の旦那は黙って博麗霊夢の事を、名簿の一番上に移動させた。 「行こう」 ○○は、上白沢の旦那が実は阿求の言葉もほとんど聞かないで、何かあった場合の歯止め役として、博麗霊夢の事を考えていたなんてことには……気づくどころか、何か別の事を考えているなと言う、そんな事にも気付かずに急ぐばかりであった。 「あ。ああ……」 上白沢の旦那は、稗田夫妻の虎の尾が踏まれてしまった事に、だからこそ必死で動いてくれるだろうと言う、いわゆる良かった探しでそう悪くない状況ではないか?と自分で自分をごまかしていたが。 ○○はドスドスと歩いて行って上白沢の旦那が付いてきていない事にすら、気づいておらず。 そして……これが一番怖かった。 稗田阿求も怒りを溜めていて、上白沢の旦那に対して。 「早く来い、この依頼は私の気持ちが収まらない。全力で支援してやるんだから本気で解決に動け」 わなわなと震えながらつぶやいた。 怒りの矛先は、原因だけに向けているはずなのだけれども。原因究明に対する動きに、稗田阿求からの及第点すら得られなければ、原因の一部とみなされかねなかった。 「……分かった」 今更逃げる気などは、最初から無かったけれども。逃げれないと言う事実は、中々に上白沢の旦那の恐怖心をあおっていた。 増してやその恐怖を与えている相手が、人里の最高権力者である稗田阿求なのだから。 基本的に稗田○○は、自分が入り婿で逆玉だからと言う、後ろめたさと立場の低さがあるから、出来る限り穏やかな存在であろうとしているし。 別に演じる必要もなく、○○は生来の人格からして穏やかである。 その甲斐もあるし、そもそも稗田阿求が実に強く惚れているから、奉公人はもちろんだがほとんどの人間も○○の事を好意的に見てくれている。 だが今の○○は、焦りと怒りとで鬼気迫る表情をしながら、上白沢の旦那が走って寺子屋から稗田邸に向かったのと同じように、今度はその逆を行ってその走っている人物は稗田○○であった。 既に上白沢の旦那が、明らかに不味い事が起こったような面持ちで必死になって、稗田邸に走って行ったことは、里の住人の間にはもう知れ渡ってしまった。隠す気も無いどころかそんな発想も出てこなかったとはいえ、こういう時に有名人はつらかった。 「急げ!」 そして今は○○が、上白沢の旦那の時よりも酷くなった状態であった。走りながら大きな声を出して、上白沢の旦那に急ぐようにと、必死になっていた。 もうこれは、隠せないどころではない。里の隅々、下手をしなくとも天狗やそれ以外の勢力にも、何らかの話が耳に飛び込むだろう。 隠す気はあまり無かったとはいえ……不味い線をなんの注意も払わずに踏みしめながら走り抜けている、そんな気がしたが。 稗田阿求の怒りにまみれた表情を思い出すに、自らの安全を考えれば実はその線とやらが一番、安全なのが気がかりであり皮肉な気配ですらある。 そして隠さなかった結果はすぐに表れた。 上白沢の旦那も稗田○○も、まだ気づいていなかったが、緑色の巫女が、東風谷早苗が空を飛んでいた。 早苗は眼下に、鬼気迫る形相で走り続けている稗田○○の事を見て、追いかけていた。 感想 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/orirowavr/pages/142.html
「なんでこないな事になってしもうたんや………」 人気アイドルグループ『ハッピー・ステップ・ファイブ』の副リーダー安条可憐は膝を抱えて震えていた。 その震えは寒さによるものではない。 むしろこの場は燃えるような熱気に包まれていた。 ここは火山のお膝元にある鉱山の中。 可憐が転送されたのはその近くだった。 近くの火山が定期的に噴火するというマップの注意書きを見て、避難のために慌てて駆け込んだのがここだった。 それが間違いだった。 鉱山の入り口は一つ。つまりは出口も一つ。 そこを塞がれれば、もう逃げ場などないという事にもっと早く気づくべきだった。 「我は魔族を総べる王。魔王カルザ・カルマである。 そこな者。隠れていないで疾く姿を見せるがよい」 唯一の出入り口の前には魔王を名乗る人外の者が立っていた。 可憐はただ物陰に座り込んで隠れるようにして息をひそめることしかできなかった。 「ホンマに、なんでこないな事になってしもうたんや………」 ■ 最初はドッキリかな? と思った。 けれど、シェリンなる少女によりあれよあれよと話が進んでいき。 だんだんドッキリとかそういうレベルの話じゃないなと気づき始め。 気付けば、見知らぬ地に飛ばされていた。 ありない出来事の数々。 目の前にマグマの池が広がっていた時にはすでに死んでいて地獄にでも来たのではないかとすら考えたくらいだ。 真っ先に確認した参加者名簿を見れば、驚くべきことにHSFのメンバー全員がいた。 それどころか、デビュー前に脱退した利江までいるではないか。 私たちに何の恨みがあるというのか? ドッキリでもあり得ないくらいの人選だった。 「この体が作り物(アバター)ってホンマかいな……むっちゃ汗かくやん」 誰に言うでもなく一人愚痴をこぼしながら、頬を伝う汗をぬぐう。 汗が吹き出しぴったりと服が体に張り付く。 体は外からも中からも熱され、湯気のような靄が全身から沸き立っている。 「あぁー、あん時もこないな感じやったなぁ」 冒険バラエティの過酷すぎる海外ロケで、火山地帯を探索させられたことを思い出した。 お笑い好きのソーニャは『可憐ばっかりズルいデース、私もそういう仕事したいデース』なんて、いつものエセ外人口調で抗議していたけれど、こればかりは譲れない。 HSFの中で、そういう体を張る仕事は可憐の担当だ。 何でもできる器用なソーニャはこういう仕事もこなしてしまうんだろうけど、可憐はそうじゃない。 ダンスも歌も才能がない自分がユニットのために出来る事を考えた末に導き出した役割だ。 ユニットのためだけじゃなく、自分自身のためにもこの役割だけは誰にも譲るつもりはなかった。 「しっかし、熱いなぁ」 地図を確認するべくメニューを開く。 思考すればメニューが開く。 どんな超技術だ。 現在位置の確認と共に火山エリアの注意書きが目に入った。 「うわぁマジかいな、ここ活火山なんかい。移動中に噴火されたらかなわんで」 なんてボヤキながら、屋根のある場所を探して歩いた。 ■ そうして今に至る。 熱を帯びる大地に尻もちをつきながら、出口に立ちふさがる相手の姿をちらりと盗み見る。 人種の違いなどでは説明のつかない紫の肌。 何より目に付くのは頭部より生えた巨大な二本の角である。 それが人とは違う生物であることを何より雄弁に語っていた。 「隠れていても始まるまい。いい加減出てきたらどうだ?」 それだけで力があるような威厳を含んだ声。 隠れている可憐の存在などお見通しだと言わんばかりである。 「10秒待つ。それまでに応答がなければ敵対の意思があるとみなして攻撃を開始する」 反応を見せない可憐の態度に業を煮やしたのか魔王が最後通牒を突きつけた。 重力が増したのではないかと錯覚するような重圧が可憐の全身にのしかかった。 「10、9、8、」 カウントダウンが始まった。 その声が、可憐の焦りを加速させる。 (どないする……!? どないしたらええ……!? だいたい魔王ってなんやねん! そんなんきょうび中二のキララでも言わんわ! けど由香里やったら言うかもなぁ……。ってそんなんどうでもええねん!!) 自分で自分にツッコミながら、混乱する頭を落ち着けるよう努力する。 出ていかなければ攻撃される。 だからと言って、あんな怪物の前に無防備に姿を晒すだなんてそれこそ自殺行為だ。 なら、どう動けばいいというのか? 「5、4、3、」 答えは出ない。 考えもまとまらない。 それでも無慈悲にもカウントダウンは進んでいく。 「2、1、ゼ」 「ッ。ま、待ってください!」 カウントダウンが終わるギリギリのところで、可憐は両手を上げなら通路の影から出ていった。 元より選択肢などなかった。 出ていかなければ確実に攻撃される。 ならば、まだ可能性のある方を選択するしかない。 「あの、その‥‥ウチに戦う気ぃなんてないんです。 すぐ出ていかんかったんは、こないな事に巻き込まれてもうて、どないしたらええかわからんくて、混乱してもうてて……」 言い訳めいた言葉を並べる可憐を魔王の眼光が射抜く。 刃よりも鋭いその視線に呼吸が止まる。 動きを止めた可憐に出来るのは、沙汰を待つ罪人のような心境で魔王の次の動きを待つことだけであった。 心臓が止まりそうなほどの緊張感の中、魔王はふむと納得したように頷いて。 「…………その言葉、まさか同郷の者か」 「同郷…………?」 混乱しながらも思わず問い返していた。 事態をつかみ切れていない可憐を安心させるように魔王の表情から威厳が張り付いた仮面が剥がれる。 そして、少し照れたようなはにかんだ表情で魔王は言った。 「ワシも……そうやで」 「魔王はん…………ッ!」 ■ 「怖がらせてもうたようでスマンな。ワシは同族には手ぇださへん安心しいや」 話してみれば悪の大魔王の様だった相手は、気さくなおっさ……お兄さんだった。 地元の近所に住んでたおっちゃんたちを思い出す気さくさである。 その外見はどう見ても人間ではないのだが、そう言えば外見は好きに設定できるのだった。 恐らくはそれでイジったのだろう、と可憐は納得した。 よく考えればそりゃそうだ。 そもそも名前に魔王なんて入ってる人がいるはずもない。 自分で名前も外見もカスタマイズしたと考えるのが自然である。 「えっと、ほななんとお呼びすればええですかね?」 「好きに読んでくれてかめへんで。立場上普段はアレやけど、堅っ苦しいのは好きちゃうねん、ホンマはな」 話を聞く限り、どうやらこの魔王様は社長的な何かをやってる人の様である。 部下の前では威厳を保って振舞っているため、いろいろと大変らしい。 「ほな、カルマさんてお呼びさせてもらいますわ。 ほんでカルマさんはこれからどないするおつもりです?」 そう可憐は問いかけた。 可憐自身、どうしたらいいのかわかっていないからこそ、他人がどうするのかを聞いておきたかったのだ。 「ワシけ? せやなぁ。同郷の人間がおると分かった時点で、もうシェリンとかいうネェちゃんのゆうてた話の乗るんはなしやなぁ ただ、ここにはどうやらワシに因縁のある勇者がおるようてな、そいつらだけは許されへんな、出会ったらいてもうたろか思っとるわ」 勇者? と一瞬疑問に思ったが、そういえばシェリン曰くプレイヤーの呼称が勇者だったか。 「因縁て、どないな関係なんです?」 「おお、聞いてくれるか可憐の嬢ちゃん? これがホンマに酷い輩どもでなぁ。 ここには二人おるんようなんやけど、一人は「郷田薫」ゆう、金融の流れを無茶苦茶にしおったドアホゥでな。 おかげでワシが長年かけて作り上げた土壌が全部ぱぁや。何人も喰うに困って死者も出た、ホンマ酷い話やったで」 「それは…………ホンマに酷いですね」 「もう一人はある意味もっと酷うてな。「陣野愛美」とかいう女なんやけど、なんやワシらの土地で怪しい宗教なるもの始めおってな。 そいつにのめり込んで何人も死んでいったわ」 「宗教ですか……そういう話もよう聞きますけど、怖いですねぇ」 金融崩壊に悪徳宗教。 世の悪逆を煮詰めたような、聞いているだけで吐き気がする連中だった。 その話はあまりにも可憐にとっては現実離れした別世界の話だったが、社長ともなればそういう世界とかかわりがあるのだろう。 語るカルマの辛酸を舐めたような表情は実に実感がこもっており、同情を誘った。 「スマンスマン。暗ろうなってしもたな。そういう嬢ちゃんはどうなんや? なんや知り合いでもおるんか?」 「知り合い、ですか。そうですねおるみたいですわ……」 そう言って名簿に載っていたメンバーの名前を読み伝える。 その名を聞きながらカルマはふむふむと頷きを返す。 「さよか。それでその子たちは嬢ちゃんとどないな関係なんや?」 親しい間柄なのか、それとも自分のように敵なのか? そうカルマは問うていた。 可憐は僅かに言葉に詰まる。 知り合い。などという生易しい関係ではない。 友人、仲間、同僚、ライバル。 ”彼女たち”を言い表す言葉はいろいろあるだろう。 その中で何が一番適切なのか。 「そうですね。ここにおるんはどうしようもなく可愛らしゅうて、何よりも頼りになる。ほんで、どうにも心配なウチの家族ですわ」 苦楽を共にし、共に生きていく運命共同体。 それが彼女たちの絆を表す一番適切な言葉だろう。 「家族か、そら守護らなアカンな」 「……家族を、守護る」 カルマの何気ない呟き。 それで、可憐の中で曖昧だった自分のやるべきことが決まった気がした。 「カルマさん、ありがとうございます!!」 勢いよく立ち上がった可憐はカルマに向けて深々と頭を下げた。 「お、おぅ。いきなりどないしたんや可憐嬢ちゃん」 「カルマさんのお蔭で、やるべきことが決まりました。 すんません。いきなりですけどもう行きます!」 HSFを守護る。 HSFのために動く。 そうと決まったからにはじっとなんてしていられない。 HSFのために体を張るのは可憐の仕事だ。 この役割だけは誰にだって譲ってあげない。 あっけにとられていたカルマだったがそれも一瞬。 決意を決めた可憐の目を見て、ニカっと笑った。 「いい目や。決めたからには気張りや可憐嬢ちゃん! さっき聞いた名前の子らはワシも気にかけとくわ」 「はい! ありがとうございます」 元気のよい返事ともに可憐が炭鉱の出口まで駆けていった。 そこで一度立ち止まり、カルマの方を振り返って。 「あんじょうおおきに! 安条可憐でした。ほな!」 ビシッとキメ台詞を残して駆け出していく。 そんな姿を見送りながら、魔王カルザ・カルマが手を振った。 ■ 「クク。元気のよい事よ」 再び威厳のある口調に戻り、喉を鳴らして魔王は笑った。 気持ちのいい元気な娘だった。 あのようなモノがいるのなら魔族の将来も明るいというもの。 その家族たる魔族の一族がこの地にいるというのなら、魔族の王として気に掛けるのは当然のことと言える。 可憐に同行しその目的を助けるという選択肢もあっただろう。 だが、魔王はそうしなかった。 何故なら魔王には魔王の目的があるからだ。 それは勇者との戦いである。 むろんシェリンの定義する勇者ではなく、魔王の住まう世界を侵略した悪しき勇者たちである。 彼女と行動を共にしていては、その戦いに巻き込むことになる。 特にあの神の如き女、魔王たる己を滅ぼした陣野愛美との戦いともなれば手加減はできない。 周りの被害など気にしている余裕はなくなるだろう。 肉体を失い、魂の身の存在となった己に与えられた二度目の機会。 転生までの数百年を待たずして訪れた好機である。 逃すわけにはいかない。 「逃しはせん。勇者ども覚悟しておれ!」 炭鉱の中に魔王の声が木霊する。 その頭上で、火山が小さく噴火する音がした。 [G-3/鉱山周辺/1日目・深夜] [安条 可憐] [パラメータ]:STR:C VIT:C AGI:C DEX:C LUK:B [ステータス]:健康 [アイテム]:不明支給品×3 [GP]:30→40pt(キャンペーンで+10pt) [プロセス]: 基本行動方針:HSF(家族)を守る 1.HSFのメンバー(利江を含む)を探す 2.「陣野愛美」と「郷田薫」に警戒 ※魔王カルザ・カルマをゲーム好きのどっかの社長だと思ってます [魔王カルザ・カルマ] [パラメータ]:STR:A VIT:B AGI:C DEX:C LUK:E [ステータス]:健康 [アイテム]:不明支給品×3 [GP]:0→10pt(キャンペーンで+10pt) [プロセス]: 基本行動方針:同族は守護る、人間は相手による、勇者たちは許さん ※HSFを魔族だと思ってます 008.ヴァーチャル・リアル鬼ごっこ 投下順で読む 010.恋するテレパシスト 時系列順で読む GAME START 安条 可憐 喪失と欺瞞、あるいは無価値 GAME START 魔王カルザ・カルマ GREAT HUNTING
https://w.atwiki.jp/unidentified-object/pages/116.html
スレ81まとめへ戻る 558 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 01 03 08 ID 7CY9gIPg0 ひとつだけ言っとくとな 幽霊が居るとな死んだ後も世界があるという事なんだ それがないと死ぬのが怖いに繋がるだろ、 様は安心したい心が肯定したいんだ 562 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 02 37 19 ID u7FgDRYtO 死後の世界を仮想して安心を得られるんであれば人々は喜んで死を選ぶようになってるはずで 魂の実在を仮想することは、 恐怖から逃れる為の消極的な発想でなく、 終わりあるものに続きがあってほしいという、ごく自然な欲求だ。 欲求というのは本能であって 働きかける対象が存在しない本能は無い。 叶えられて当然の欲求。であるから信じ広く受け入れた。 563 :青い猫:2009/11/07(土) 03 25 31 ID IOxCyNT10 たぶん、死が怖いわけではないと思う。死に至る過程が怖いのでしょう。 身体的な状態に限って言えば、特に、極度の痛みを伴う場合や、 徐々にあるいは急激に肢体の自由が利かなくなる過程に大きな不安を抱くのでしょう。 これは、精神は比較的正常な状態であるという前提条件の下でなのですが。 だから、一瞬で死に至ってしまうような不慮の事故などを怖れることとはかなり程度が異なるものと思う。 経済的な状態等、社会的な事情も含めて考えると、遺された家族のことが心配だとか、 人間は死んでしまえば何もかも終わりだとは思っていないことが読み取れます。 結局は本人の死後のことまでも思いを馳せてしまうのが人間の情なのでしょう。 これは無神論者であっても遺される家族等の生活をおもんぱかるものなのです。 無神論的な発想によれば、そんな家族だって死ねば無に帰すというのに。 564 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 03 51 36 ID u7FgDRYtO そう 死ねば無になるんだというのは、 突き詰めれば自殺はダメ、殺人はダメだとかいった基本的な道徳観に反し、死生観に矛盾が生ずる。 死んだら終わりであるならば、終わりに向かうだけの人生に意味を見出すことが出来ず、悲観して死ぬだろう。 本能で死を選ばないから死後の世界を仮想する。という言葉は否定の側がよく言うが、 素直に読み取るならば、魂の概念は合理的な発想なのだと言っているわけだ。 魂の実在を否定することは非合理であって、一種のマゾヒズムなのだと思う。 死の過程が怖い というのは自分の実感としては同意だが、死そのものが怖いという話しは聞いたことがある。 どうなるのか分からない。という、未知の恐怖か。 565 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 04 09 16 ID u7FgDRYtO 前半はつまり死後の続きを否定する方々も、無意識のうちに死後の続きを想定し、その前提を軸に日常生活をおくっているんだという。 死生観に矛盾が生ずるというのは、現代に生きる人々の一般的な死生観。個人差はあるだろうがあくまで一般的な 566 :青い猫:2009/11/07(土) 04 18 10 ID IOxCyNT10 死そのものが怖いというならば、誰も眠ることなどできません。 だって、眠ってしまった後に覚醒するとは限りませんからね。 ひとが眠るには当然のことながら目を覚ますという暗黙の了解があるはず。 だから睡眠導入剤や全身麻酔を受けることに承諾するのです。 眠ることが怖いということと、死ぬことが怖いということは同列に論じてはいけないかもしれないですね。 しかしながら、意識が遠のく過程と深い睡眠状態に至る過程とは似通っているのです。 実のところ、毎日眠気を催すというのは、曲解すれば死ぬ準備をしていると言っていいのかもしれません。 567 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 04 57 02 ID u7FgDRYtO 睡眠の例えはさすがに無理があるように思うが 死は日常と切り離されたものではないということか。 人間は意識していないだけで毎日のように死に近いだろう感覚を経験している。 それは睡眠であり麻酔であり気絶であり、この状態はいわば無であるが、 死に無を設定することは自らの経験に重ね合わせ安心がしたい やはり未知への恐怖から逃れたいという心の現れでは。 568 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 05 03 09 ID u7FgDRYtO 人間が死について考えを巡らせた時、必ず不安になって恐怖する者が出てくる。 こういった人達が魂を想像したんだと否定派言うのだが、 むしろ逆で、恐怖するから無という自分達の経験と重ね合わせようとする。 死への恐怖が未知への恐怖であるならば、より自分達の知る範囲内の出来事であって欲しいと願うはずで、 この理屈から言うと魂や死後の世界のそれでは 未知への恐怖を別の未知への恐怖に移しただけにすぎない。 571 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 07 55 08 ID pR8jivaC0 「人間はなぜ死を恐れるか」と「幽霊は存在するか否か」と、何の関係が・・・・・・? 572 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 08 29 17 ID Lw+LyshGO 年齢や経験、個人の感覚にもよると思うが、 死が怖いというのは色んな意味があると思うぞ。 オレはまず、激痛を伴うような死が怖い。 そして、脳を通しての想い等の感情と言われてるものが無くなる事。 ちなみに俺は否定派。 573 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 08 34 30 ID Lw+LyshGO 571 人が死を怖れるのなら、それを補うための概念として創られたのでは? という一つの仮説もありなわけだから、全く関係無いとは言えないのでは? 574 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 09 00 25 ID Lw+LyshGO 個人的には認知症が一番悲しいかな。 もし愛する人がそうなったら、ある意味死なれるより辛い部分はあると思う。 やっぱキーワードは脳だな。 575 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 09 04 45 ID pR8jivaC0 573 幽霊の概念形成の話としては大いに関係あると思う。 でも実際に存在するか否かという話になると・・・・・・? 576 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 09 18 08 ID Lw+LyshGO 575 存在するかどうかは、どちら派にしても今のところ仮説の域だから、 外掘りを突いてみるのも何かのきっかけになるかもよ。 まあ、たいていはそのうち道がそれて行くけどね。 580 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 10 01 40 ID bqhh+G2AP 573 まあ仮説としてはあると思う。ただ、それじゃ死神の立つ瀬が無いんだよねw あれこそ正に死への恐怖心が創り出した幻影。ちなみに幽霊ほどじゃないが目撃者も居るよ。 地域・文化などの違いで死神派と幽霊派があるのかもしれないが、根拠となるデータは乏しいな。 589 :本当にあった怖い名無し:2009/11/07(土) 14 42 05 ID TIdcjbLM0 当たり前のことだけど、「自分が死んだら世界がなくなる」なんて事実はないんだよね 日々確認される事実は「テメェが死んでも消えるのはテメェだけ、世界はそのまま」なんだ だから無ってドグマなんだな 無を信じることと、霊界を信じることとは、論理的に同値な命題なのかもしれないな 霊界は無を過剰に装飾したものという感じ 見えぬものをなんとか象徴という手段で見えるようにしてる 文学やまんががそういうことを昔からやってる つまりあちら側の無を、生きてるうちにこちら側に取り込む伝統的な方法が、霊界や見える霊なんじゃないか